不安定な写真
ずいぶんと不安定な写真だなあと展示しながら感じます。背景になっている壁の模様(線)が斜めになっています。手の位置も不自然ですし顔は少し傾いていますね。なんとも不自然というか落ち着かないというか・・・。
背景の線ですがこだわれば消す、そう思いがちですがこだわるからこそ残しています。顔の傾きに対して横一直線の線はこのくらい斜めでないとおかしいと思うのです。手の位置や顔の傾き、全体の構図を考えて、この不安定な写真はできています。
数学的というか、数学というものはこういう曖昧なことを数値で表したものではないかなあと最近考えたりします。
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このショットの一番の不安定さは縦の写真であること。
左右に大きなグリッドが入っているように見えますが、これはあくまでもこの写真集の背景の色でありこの写真にあわせたものではありません。
ウェブ展示ではやはり縦の写真は向いていないのだなと再認識します。ただ、迫力が伝わるのはやはり縦の写真でしょうね。
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