もっと綺麗なステージでも撮れたでしょう、もっと全身を写しても良かったでしょう、ライティングもしっかりとすればよかったのでしょう。でも歌を歌うという表現を写真にするときにそうした「つくりもの」は不必要です。
余談ですが先日外国人のカメラマンとたくさん話をした中で、私の好きなjazzの話が出ました。
日本のjazzライブは綺麗なステージに決まった順番で奏者が演奏し、客は静かに聞いていて終わったら拍手を送る。でもjazzってそんなものではないはずなのです。楽器なんかドラム缶でも何でもいいんです、歌詞なんかなくてもビバップで十分。譜面通りに演奏なんかしないでどんどんセッションしてほしい。そんな話をしました。
そう、彼女の歌はきっとまがい物ではなく本物。だから作り物のステージなんか用意したらきっと怒られてしまいます。(笑) |